時間価値を上げろ!【2024年 利益向上委員会】
時間=命
あなたが一生のうちに働ける時間はどれくらい?
すべての人間に平等に与えられているもの。
それは時間です。
仕事で成果を上げたいのであれば、時間を有効に使うことが求められます。
仕事の価値を高めるためには、どれだけの時間を投資しているのか、認識することが大切です。
少し立ち止まって考えてみましょう。
一生のうちに働ける時間は?
社会人になれば、移動時間を含め、1日約10時間を仕事に費やすと言われています。
以下の条件を元に、早速、計算してみましょう。
<仮定>
・1日10時間働く
・週5日、月22日働く
・20歳から60歳まで、40年間働く
<計算>
・1日・・10時間
・1週間・・50時間(10時間×5日)
・1ヶ月・・220時間(10時間×22日)
・1年・・2,640時間(220時間×12カ月)
・40年・・105,600時間(2,640時間×40年)
20歳から60歳まで、40年間働いたとすると、約10万時間を仕事に費やす計算になります。
仮にあなたが、30歳でしたら、26,400時間。40歳でしたら、52,800時間を、既に仕事に費やしています。
「塵も積もれば山となる」のことわざ通り、時間当たりの成果を高めることが出来れば、企業の業績や個人の収入に跳ね返ってくることは言うまでもありません。
「1日10時間以上、働いているよ・・」
そのような状況の方もいらっしゃるでしょう。
ヨーロッパ人は、「残業」、「非効率な会議」、「電車の中で寝る」などは考えられないと言い、日本のサラリーマンを見て、信じられない気持ちになるそうです。
家族との時間や趣味の時間は、生きる上で大切な時間です。勤務時間が長いのであれば、効率化を検討し、働く時間を見直してみてはいかがでしょうか。
働ける時間は限られている
日本の実業家である松下幸之助さんは、以下の言葉を残しています。
「石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない。」
働く時間は有限です。
何も考えず、いたずらに時間を使うだけでは、何の成果も得られない結果に繋がりかねません。
例えば、「営業部で医療機関向けにDMを発送する場合」を考えてみましょう。
医療機関は全国に約10万か所あります。この内、諸々の条件を絞り、送付対象が3,000か所になったとします。
営業部の一人が、DM用の資料を作り、発送までを行った場合、作業に1週間以上はかかることが見込まれます。これをDMの発送業者に外注すれば、営業部で行う作業はDMデータ作成のみになり、1日で終わります。また、従業員が1週間働くコストよりも、はるかに安く済みます。
このように、無駄に時間をかけるのではなく、より短時間で効率的に出来る方法を考え実行することが、時間の価値を高めます。
働く時間が有限だからこそ、企業は効率化を徹底すべきなのです。
個人においても同様です。普段の業務に無駄がないかを考え、改善を繰り返していく・・。その経験こそが、自分の資産として残り、働く価値を高めることに繋がるでしょう。
働く時間をどのように使いたいか?
結局のところ、自分の人生は、自分で選択することになります。
「人生において、残りの働く時間、どのように使うのか?」
この質問を自身に問いかけることで、働き方を見直すきっかけになるでしょう。
イギリスの数学者、マルコム・グラッドウェルによって提唱された「1万時間の法則」によれば、プロフェッショナルになるためには、1万時間を投資する必要があるといいます。
5年間勤めれば、会社内で1万時間に到達します。
企業内で何かを成し遂げたい方は、目標を明確にし、意図的に時間を使ってみてはいかがでしょうか。
また、個人ではなく組織に目を向けた場合、与えられた使命は、「業績を伸ばすこと」にあります。
企業の「10年生存率は約6%」と言われています。
9割近い企業は10年以内に倒産しています。
企業が生き残っていく為には、変化し続けることが必要です。そのためにも、常に業務の効率化を考え、時間を有効に使うことが大切なのです。
いつまで働けるかは、誰にも分からない
最後になりますが、一生、健康で働けるとは限りません。
病気になるかも知れませんし、交通事故に遭うかも知れません。
いつまで働けるかは、誰にも分かりません。
いざという時のためにも、個人、組織ともに、効率化し続け、資産を作っておくことが大切です。
資産をつくる上で、一番大切になるのが時間です。
ぜひ一度、ご自身の「一生のうちに働ける時間」を計算し、今後の時間の使い方を考えてみてください。